クラシカル回帰で再熱なベルトレスパンツ
近年70年代のクラシックなコーデが流行りつつある中、サスペンダーやベルトを使用しないメンズの”ベルトレスパンツ“の着用率が増えてきてます。イタリア・フィレンツェで開催のピッティウォモでも、年々ベルトレスのパンツを着用しているスナップ写真をよく見かけるようになりましたね。
今回はそんなベルトレスパンツのクラシックなコーデをまとめてみました。
ベルトレスパンツとは?
そもそもどんなパンツをベルトレスというのでしょうか?
その名の通り”ベルトがない”もしくは”ベルトがいらない”パンツの事です。
通常のパンツをベルトやサスペンダーを使用せずに着用したコーデ例もありますが、
近年では製法の段階でベルトループさえ付けずに、完全なるベルトレスパンツも多く見かけます。
ベルトレスパンツの特徴は、サイドにウエストサイズを調整できるアジャスターがついており、ウエストバンドが通常のパンツより高めに作られています。これによりウエストサイズが大きくても多少の調整も可能。
ウエストバンドが高いのはクラシコイタリアのサルトリアの手法で、よりクラシックな雰囲気が感じられるパンツに仕上がってるのもその特徴です。
サルトリアとは・・・
イタリア語で「仕立て屋やテーラリング技術のことを意味する。英語ではテーラー(tailor)。 伝統的な仕立て技術を使って仕立てたスーツを「サルトリア・スーツ」、伝統的な仕立て技術のことを「サルトリア・テーラリング」などと呼んだり、テーラードアイテムを意識したデザインのことを「サルトリア風」と表現したりする。
なぜベルトレスパンツが流行ってきたのか?
“ファッションは繰り返す”と言われてるように、数年前に流行ったファッションが再熱する事は度々あります。
このベルトレスパンツはクラシコイタリアの得意とするパンツで、近年のクラシカル回帰の影響でベルトレスパンツが流行るようになりました。
ここ数年モードの世界でグルカパンツやセイラ―パンツのようなデザインのパンツが出てきていることで、その流れが数年してクラシックに影響を及ぼし、そのようなディティールのパンツが流行った50年代や70年代のサルトリアスタイルのスーツやパンツを穿く人が増えてきているという流れがあるようです。
ベルトレスパンツのクラシカルなコーデ
王道なスーツスタイルでもベルトレスパンツならそれだけでクラシカルな雰囲気が出せる。
軽やかな色合いのスーツにスニーカーを取り入れカジュアルダウンした着こなし。
スーツにスニーカーを合わせた着こなしも増えてきましたが、ベルトレスパンツなら差別化にもなります。
ワイドラペルにベルトレスパンツで、クラシコイタリアの王道スーツスタイル。
ジャケットにシャツだけじゃなくてTシャツをベルトレスパンツにインすればクラシカルなコーデが完成する。
オフの時、またはカジュアルダウンさせる時に活用できる組み合わせだ。
ベルトレスパンツを着こなすには?
参考コーデを見てわかるのは、パンツのシルエットがテーパードで短丈、ノークッションの仕上がりになってます。
このようによりクラシカルな印象を出すにはテーパードタイプで丈は短めがおすすめ。また、腰に余裕を持たせるならタック(プリーツ)を取り入れた方が良いでしょう。
また、当然ですがインしなければベルトレスパンツは表現できません。インナーのシャツ、Tシャツ、ポロシャツ、ニットはインできるような素材のアイテムにしなければなりません。
スーツにシャツ、ローファーを合わせてビジネススタイルに。ジャケパンでTシャツにスニーカーを取り入れれば休日スタイルに。どちらでもベルトレスパンツを活用すればクラシカルなコーデが完成します。
『ベルトレスパンツ』・まとめ
クラシカルコーデ再熱の兆しで見かける事も多くなったベルトレスパンツ。
俯瞰して見たらウエスト部分のちょっとしたお洒落なのですが、「微差こそ大差」とも言われてるように、そんなちょっとした部分だからこそこだわりたい。そんな方にオススメのパンツです。
また、ベルトレスパンツはそれ1本でとてもクラシカルな雰囲気を出せるでの、クラシコイタリアなコーデにも最適です。
今回も最後までお読みになり有難うございました。