クラシコイタリアなスーツの特徴10選

クラシコイタリアとは?

イタリアファッションのスタイルのひとつとして欠かせないのが「クラシコイタリア」です。

イタリアンクラシックやクラシカルイタリアとも呼ばれてますが、いずれもイタリアメンズがドレスをカジュアルに着こなしたファッションを指してます。

ですが、だた着こなしただけではありません。

そこには華やかさだったりエレガントさ、または遊びゴコロもプラスしながら伝統的なイタリアファッションを象徴する仕上がりになってるのです。

では、どのような着こなしなのでしょうか?

今回はそんなクラシコイタリアを代表するスーツの特徴についてまとめてみました。

クラシコイタリアの始まりは?

「古典的な」という意味のクラシコ。

クラシコイタリアという言葉が始まったのは、1986年にイタリアの製法技術など古典的な伝統を誇るブランド会社が集まり、「クラシコイタリア協会」という組合が結成されたことから始まりました。

自国イタリアのファッション文化を守り、また世界に発展させる事を目的として設立。ルイジボレッリやイザイア、ヘルノなど現在日本でも大人気なブランドが所属している当協会は、イタリアのメンズファッションに多大なる影響を与えていて、90年頃に入るとその影響が日本にも伝わってきました。

日本では1989年にユナイテッドアローズが打ち出した3つボタンスーツがクラシコの当時の仕様であり、それ以降著名セレクトショップやバーニーズ等も販売を強化したことで、日本のメンズファッションの大きな潮流となった。

元々は協会に属するサルトリア(仕立て屋)が作り出した製品の傾向の事をクラシコイタリアと呼んでたのですが、この言葉が幅広く認知されるようになり、今ではひとつのファッションスタイルとしても使われるようになりました。

近年はクラシカル回帰の流行もあり、よりクラシコイタリアが注目されるようにもなってきましたね。

クラシコファッションなスーツの特徴は?

ではクラシコイタリアとはどのようなファッションなのでしょうか?

イタリアファッションに必須なスーツでそのよくある特徴をいくつかまとめてみました。

ジャケット

イタリアファッションに欠かせないスーツやジャケットスタイル。クラシコイタリアはそのジャケットにいくつか特徴があります。

3つボタン段返り

3つボタン段返りとは、シングルスーツやジャケットの第1ボタンがラぺル裏に隠れた仕様のデザインの事です。

3つボタン段返り

左が3つボタン段返り、右が2つボタンのスーツです。

画像のように第1ボタンを隠し段返りにすることによって、ラペルにロール感ができ立体的な印象を与えてくれます。こうする事によりエレガントなスーツスタイルを演出できる。

この3つボタン段返りは、イタリアブランドのスーツによくある特徴で「クラシコ仕様」とも呼ばれ、上記でも話したように日本ではこの3つボタンスーツからクラシコイタリアの流行が始まったとされています。

ゴージライン

ゴージラインとは…

ジャケットの上襟と下襟(ラペル)を縫い合わせるラインのこと。ラペルの幅と同様に、この位置と角度でジャケットの表情は大きく変わる。

ゴージライン

ここのラインの事です。

その時々のスーツのトレンドによりこのラインが上がったり下がったりしてます。

数年前まではこのゴージラインが高めでシャープな細身のスーツが主流でしたが、然程タイトではないクラシコイタリアなスーツは少し低めになってます。

ワイドラペル

ラペルの幅が9センチ以上もあるのを指してます。

ワイドラペル

以前まではナローラペルと言った細いラペルでジャケット自体も細身が主流でしたが、クラシカル回帰の影響でクラシコイタリアが注目される中、よりクラシックな印象を与えるワイドラペルが注目されるようにもなりました。

本切羽

スーツの袖のボタンを実際に開けるようにしたのが本切羽または本開きといいます。

本切羽

この本切羽は19世紀のイタリア・ナポリから始まったと言われる製法のひとつで、クラシコイタリアのスーツに多く見られる特徴です。

ジャケットの袖も捲れるようにし、スーツでも”遊び”を取り入れた着こなしがイタリアンっぽいですね。

本切羽の逆に実際には開いてないけどもボタンとボタンホールが施されたのが「開き見せ」といいます。

重ねボタン

袖ボタンの付け方にも特徴があります。

イタリアのサルトリアが好んで使うのがこの袖重ねボタン(キスボタン)です。

重ねボタン

通常だとボタンは1~2ミリ程度の間をあけて配置されるのですが、クラシコスーツの特徴は感覚を狭めてボタンが重なるように配置します。この付け方により袖先の表情を豊かにします。

細かな事ですが、このようなディティールにもこだわるのもイタリアサルトリアの特徴でもあります。

バルカポケット

バルカポケットとは…

胸ポケットの底が船底のように緩やかに湾曲した形をもつもの。

バルカ【barca】はイタリア語で小さな船とかボートという意味でポケット左端が小舟のヘサキのように先端が尖った形状をしているのも特徴的。

バルカポケット

バルカポケットはポケットがバストラインに沿って丸みを帯びてるので、立体的なシルエットを作り出し綺麗に見えます。

パンツ

ジャケット同様にパンツにもいくつかの特徴があります。

テーパード

パンツの形に関してはスキニーやスリムタイプのパンツではなく、腰部分にゆとりがあるゆったりテーパードがクラシコ風として近年は注目されてます。

タック、プリーツ

腰部分にゆとりを持たせるために必要なのがタックです。

スキニータイプなどのパンツは細身のためこのタックは必要なかったが、近年のゆったりテーパードタイプには多く見かけられるディティール。

テーパードパンツ

ベルトレス

ウエスト部分にアジャスターなどがついており、ベルトループがないパンツ。

ベルトレス

とてもクラシックな雰囲気があり、ベルトレスはクラシコファッションを代表するパンツのデザイン。

参考:ベルトレスパンツはそれ1本でクラシカルな雰囲気を出せる

パンツ丈

パンツの丈はシルエットによって多少長さが変わりますが、上記で話した先端に向けて細くなってるテーパードタイプなら靴に乗らないほどのノークッションが相応しい。

ノークッション

クラシコイタリアのスーツの特徴を何点かまとめてみました。

わかりやすい特徴をまとめただけでもちろんこれが全てではありません。

細部にまでこだわった本物志向のサルトは、ブログでは説明しずらい着心地や上品な触り心地、また着こなした時のカッコ良さの特徴もあります。

大人ならクラシコイタリアのスーツを1着は持っておく事をおすすめします。

今回も最後までご覧いただき有難うございました。