タイプ別ライダースジャケットの形や素材
本来はその名の通り、バイクに乗る時に最適なジャケットとして作られたライダースジャケット。今では様々なデザインが施され男女問わずタウンユースでも活躍するお洒落なジャケットとして流通してますね。
ですが昨今のライダースジャケットは形や素材が様々で多様な種類があります。
今回はそんなライダースジャケットの意外としらない種類や素材についてまとめてみました。
ライダースジャケットとは?
ライダースジャケット(Rider’s Jacket)とは、バイカーたちが主に用いるジャケットの意で、多くは機能的なデザインの革製ショート・ジャケットを指す。
1930年代に入りハーレー・ダビッドソンを始めとするバイクメーカーが大衆向けのモデルを発表し、今日見られるスタイルへ通じることとなった。
その他、ショット(Schott)なども有名。
袖口や裾にベルトが付いてるのもライダースジャケットの特徴で、これはバイクに乗ってスピードを出した時にそのベルトを締める事で風が直接体に入ってこないように工夫されたものです。その他にもレザー素材が多いのは、風を防げる事や転んでもある程度衝撃を和らげてくれるためだったりと、その名の通りバイカーにとっては最適な作りになっている。
ライダースジャケットはこのように誕生したのですが、そのディティールが今ではそのままお洒落なデザインとして施され、人気なファッションアウターとして流通していきました。
ライダースジャケットの形、種類
特殊なデザインを除いて言えば、ライダースジャケットは大きく分けて3種類になります。
シングルライダースジャケット
まずはシングルタイプのライダースジャケット。
前タテが重なっておらずシンプルなデザインになっている。
襟のタイプが数種類あり、一番スタンダードなのが画像のようなスタンドカラーやバンドカラーと呼ぶタイプの襟です。その他にも折り返しの襟が付いてるのもあります。
シングルライダースのすっきりしたシルエットはスマートなコーデにおすすめ。
そのシンプルさは大人の着こなしに取り入れやすく、Tシャツ1枚の上から羽織るのも良いですね。
ダブルライダースジャケット
武骨で男らしさを感じさせてくれるのがダブルライダースジャケット。
通常ライダースジャケットと言えば、画像のような前タテが重なっていて襟が付いてるダブルライダースを指す事が多い。
ハードでワイルドな印象を与えるダブルライダースは、ロックで男クサさいイメージもあります。それゆえメンズのイメージが大きいですが、そのハードさを逆に生かして、女性が”甘辛コーデ”としてよく活用する事も多いです。
甘辛コーデとは・・・
甘とは、フリフリの服や、カワイイ系のこと。辛とは、男性的のようなカッコイイスタイルなどを指す。それをミックスして着こなすコーディネート(別名:甘辛ミックス)
例:ワンピやスカートに黒のライダースジャケットなど
もちろんメンズコーデとしても活用でき、ダブルライダースはワイルドな男を演出できます。
セミダブルライダースジャケット
そして、近年見かけるようにもなったのがセミダブルのライダースジャケット。
襟元はシングルライダースの特徴でもあるバンドカラータイプになっていますが、前タテはダブルライダースのように重なっているものを指します。
首元はすっきりとしているが前見頃はボリュームを持たせる事ができ、ライダースジャケットのメリットを上手く取り入れたタイプ。
「シングルライダースはシンプルすぎるがダブルライダースは武骨すぎる…」と思う方におすすめなのが、このセミダブルライダースです。
ライダースジャケットの素材は?
そのほとんどが素材にレザーを使用してます。
ですがレザーと言っても種類は様々で、本格的な牛革のカーフスキンを取り入れた物から、手軽にコスパ重視のフェイクレザー(レザーではないが)を用いた物まであります。
その中から代表的な革の種類をまとめました。
牛革のカーフスキン
薄くて柔らかく繊維組織がキメ細かいのが特徴とされ、牛革の中でも最高品質とされてるカーフスキン。バッグや財布などのレザーを用いたアイテムに使われる事が多く、もちろんライダースにもよく使われてる素材です。
値段は張りますが本物志向の方にはおすすめです。
※牛革にはカーフスキンやキップスキンなどといった仔牛の生後によって種類が多く分けられるのですが説明はここでは割愛します。
馬革のホースハイド
ホースハイドは牛革に比べてその形状を保とうとするため、伸びが少ない。そのため形状が変わって欲しくないライダースジャケットにはよく使われる素材です。
馬革ではホースハイドのワンランク上にコードヴァンという素材がある。強い強度を持ち”革の王様”と言われるコートヴァンは高級ブランドの革靴などに用いられる事が多い。
こちらも希少価値が高いので本物志向の方におすすめの素材です。
羊革のシープスキン、ラムスキン
羊の革を使ったライダースジャケットは軽くて動きやすいのが特徴。薄手で体に吸い付くような感じは疲れないですし、スタイリッシュにも見えます。
シープスキンとラムスキンの違いはその羊の年齢。
ラムスキンが1歳未満の羊なので革が柔らかいと言われてます。だた羊の革は基本柔らかいので、どちらも使って行く度に体に馴染んできます。
山羊革のゴートスキン
山羊革を使ったアイテムといえば、”シボ”と言われる独特な模様(シワ)があるのが特徴です。マットな感じでシワが入ったゴートスキンのライダースジャケットは大人のコーデに最適です。
山羊革は他にもキッドスキンがありますが、とても柔らかい素材なのでグローブ(手袋)などによく使われます。
ライダースジャケットには上記に記載した革以外にも、コットンやポリエステルといったコスパ重視の物やニットやデニムといったカジュアルな素材が使われたデザインもあります。
ライダースジャケットの着こなし
トップスが一枚だと肌寒いがダウンを着るほどでもない。そんな季節のコーデにライダースジャケットは最適です。
御方のようにTシャツ一枚にダブルライダースを羽織るだけでもコーデが完成します。レザー素材なので武骨なワイルドさもありつつ全体的にとてもシンプルにまとまってます。
使われてる色合いも黒と白で統一され大人メンズの落ちついたコーデ。
ワイシャツにネクタイ、パンツをスラックスにすればお洒落なビジネススタイルとしても活用できます。
通常のジャケパンスタイルが飽きたら、テーラードをライダースジャケットに変えてみてはいかがでしょうか?
全身モノトーンコーデにもライダースジャケットは活用できます。
インナーやパンツのトーンに少し変化を付けたり、パンツをアンクル丈にすれば重ためのコーデに少し軽さがプラスされます。また小物で遊んでみるのもいいですね。
シンプルなシングルライダースなら、インナーに柄を持ってきても煩わしくならない。
上記でまとめた黒を主体としたライダースジャケットコーデではなく、カジュアルを主体としたラフなコーデにレザーライダースを取り入れた着こなし。反するアイテムを取り入れる事によってカジュアル過ぎないコーデを作り出す事も可能。
レザーの武骨さと相対するラフさが丁度いい塩梅にマッチしてますね。
キャメルカラーのライダースがあえて映えるような全身黒コーデ。
黒レザーライダースをそのまま黒コーデに持ってくるのもいいし、御方のようにあえて映えるキャメルカラーのライダースをワンポイントに使った黒コーデもお洒落です。
キャメルカラーのライダースをカジュアルに使いたいなら御方のコーデが参考です。
スウェードのキャメルならデニムとも好相性。ダメージ感やスニーカーで、よりカジュアルに。
ライダースを取り入れてワントーンにまとめた着こなし。
くすんだ色合いのアースカラーを濃薄で変化を付け、季節感を上手く表現した上級者コーデに仕上がってます。
メンズライクなライダースですが、上記で話したように女性が甘辛コーデでも活用するので、男女ペアで着こなしてみてはいかがでしょうか?そう、彼らのような。
デイビット・ベッカム
アレッサンドロ・スクアルツィ
ニック・ウースター
大人メンズファッションの代表的ファッショニスタがライダースジャケット取り入れたコーデも参考になります。
『ライダースジャケットの種類』・まとめ
今回はライダースジャケットの種類と素材についてまとめてみました。
タイプ別によってスタイリッシュ、ワイルド、シンプルにと様々な着こなしに取り入れられるライダースジャケット。素材の種類も多いので秋先から冬、春へと季節によって使い分ける事もできますのでコーデの幅も広いです。
ぜひ一着はどうですか?
今回も最後までご覧いただき有難うございました。