スーツとの違いは?ジャケパンにありがちな4つの失敗例

スーツとジャケパンの違い

ビジネスファッションのカジュアル化が進み、2007年頃から日本でもジャケパンが流行り始めました。

それまでのビジネスファッションはスーツが基本となってましたが、ジャケパンはファッション性が高く、またコーデの幅が広がる事から人気なビジネスファッションとして定着しつつあります。

ですが逆にコーデの幅が広い分「どう着こなせばいいのかわからない…」なんて方も多いはず。また今までのスーツと同じ感覚でコーディネートした場合、NGファッションとなってしまう可能性もあります。

今回はそんなジャケパンの着こなしについてまとめてみました。

ジャケパンとは?

ジャケットとパンツの略。上下ひとそろいのスーツではなく、別素材・別色のジャケットとスラックスを合わせる装い。

スーツや上下セットアップではなく、ジャケットはジャケットで単体、パンツもパンツで単体の物を組み合わせて成り立たせるのがジャケパンです。

上下が同じスーツよりファッショナブルでコーデの幅は広がるが、ただ単純に単体だけを組み合わせれば良い訳でもなくジャケパンはその人のファッションセンスが問われる。

そんなジャケパンの定番組み合わせが、紺ジャケにグレスラ。

ジャケパン

一見簡単そうな組み合わせにも見えますが、トーンのバランス、サイジング、小物の組み合わせなど画像の御方のように随所にセンスが問われます。

ジャケパンにありがちな失敗

季節感の素材違い

よくジャケパンの失敗例に挙げられるのが”季節素材の違い”で組み合わせてしまう事です。

ジャケットが冬の厚手ウールやツイードなのに対して、パンツは夏のクールビズ用の薄手スラックスを合わせたり、またその逆もあります。

そうなった場合、季節感のズレが生じて全体的に違和感が出てしまいますよね?スーツなら上下が同じ素材なのでこのような失敗はないのですが、ジャケパンのように単体で選んだ場合このような失敗が多々見受けられます。

色合いの組み合わせ

こちらもスーツの場合は考えなくても良いのですが、ジャケパンの場合は上下色合いの組み合わせも気にしなければなりません。

例えば、

・同系色でそろえるのか

・同じトーンでそろえるのか

・同じ彩度でそろえるのか、など…

のように、素材だけではなく色合いの組み合わせもジャケパンには必要です。

各々のファッションセンスがあるので色の組み合わせは一概には言えませんが、あまりにも違うトーンや彩度にしてしまった場合、まとまりがなくビジネスファッションとは言い難くなってしまう。

ジャケパン失敗例

今どきこのような組み合わせをしてる方はいないと思うのですが、異なる色の明度が高いジャケットに彩度が高いパンツを合わせるのはジャケパンにとっての色合いが正解とは言えない。

グレージャケットを用いるなら同系色のパンツ、もしくは色彩を落とした色合い(ライトグレー、オフホワイトなど)にすると、バランスよくまとまりがあるジャケパンが完成します。

ジャケパン

ジャケパンは、ジャケットとパンツただ違うものにすれば良いというわけではなく、画像のように上(ジャケット)から下(パンツ)へ色彩を濃→薄にすると、よりまとまりがあるジャケパンが完成します。

ファッションコーデにおいて色合いは非常に大事。

王道のルールとして例えれば、

・全体で3色までとか

・季節感

・TPO、など…

と言われてます。

ジャケパンはこの色合いのルールが非常に大事になってくるビジネスファッションとも言えます。

パンツの丈

ファッション性が高いジャケパンはパンツの丈にも注意が必要です。

日本のビジネスマンのスーツスタイルはなぜかパンツの丈が長めです。シューズを覆って地面についてる方もいるほど…。これでは野暮ったくなってしまってスタイリッシュには見えません。

すっきり見せるためにもパンツの丈はハーフクッションもしくはノークッションくらいの長さがおすすめ。その方が足元をスッキリとスタイリッシュにまとめる事ができます。

パンツ丈

パンツ丈

ですが、このパンツ丈は注意が必要。

日本のビジネスシーンにおいては、靴下が見えたり素足履きのくるぶしが見えたりするのは相応しくないと感じる方がいるのも事実。そうならないためにも少し長めでワンクッションにしたり、靴と同じ色の靴下を履くなどのTPOも必要になってきます。

小物使い

小物の使い方はジャケパンのみじゃなくスーツの時にも必要になるセンスです。ですがそのセンスはスーツの時よりさらに必要。

ネクタイ、ポケットチーフ、ベルト、靴、バッグ、冬ならグローブ(手袋)、マフラーなど、ジャケパンと合わせる小物はスーツの時より随所にそのセンスが必要になってきます。

小物使い

基本は素材と色の組み合わせ。ネクタイとチーフを同じ素材にしたり、シャツとチーフを同系色にしたりなど。

逆に素材や色合いを気にせず小物を多様化するのは正解のジャケパンとは言い難い。

NG小物使い

このような服装で歩いてる方はいないとおもうのですが、このような小物の色や柄を多様化してしまうとコスプレチックになってしまうので止めた方がよいでしょう。

『ジャケパンにありがちな失敗例』・まとめ

今回はジャケパンについてまとめてみました。

スーツの着こなしとは違い、ジャケパン時に気を付けなければならないのは、

・上下の素材違い

・上下の色の組み合わせ

・パンツ丈

・小物使い

になります。

「ジャケパンコーデがいまいち…」と感じた方は上記の事を見直してみてはどうでしょうか?

ジャケパン

また、ジャケパンを取り入れる理由はただお洒落なだけではなくこんな意見もありました。

・ジャケパンの同僚が多い本部に異動になった(メーカー31歳)

・IT系で服装自由。これまでカジュアルだったが、年齢に相応しい恰好を考えた結果(IT系38歳)

・顧客に女性が多く、スーツでは堅い空気になりがちだから(保険37歳)

仕事上で大事な”対人関係を円滑にする”ためにも近年はジャケパンを選んでるビジネスマンも多いようです。

このように時代の流れでジャケパンが増えてくるのは自然の流れでしょう。今後もビジネスファッションのカジュアル化は進み、ジャケパンはますます定番化してくる事でしょう。

今回も最後までご覧頂き有難うございました。