“ちょっとしたパンツの装飾によって…”
「ツータックでお願いします」「センタープリーツで」「クリースありで」のように全てパンツに関してのことなんですが、その違いはわかりますか？
パンツ前見頃のヒダと折目のことなのですが、似てるようで少し意味が違うみたいです。
今回はそんなタック、プリーツ、クリースについてまとめてみました。
タックとは？
パンツのウエスト直下の部分で、生地を折り込み（畳んで）ヒダになった事を指します。
タックに関しては主に、
・ワンタック・ツータック・アウトタック・インタック・ノータック
のような文言がありますのでそれぞれ説明していきます。
まず、ヒダが一つなら“ワンタック”
二つなら“ツータック”と呼びます
このタックがあることによって腰から腿部分にかけて少し余裕があるパンツに仕上がります。
そのデザインが一昔前ならバブル期のスーツを彷彿させるため「おじさんクサイ…」とのイメージもありましたが、現在はクラシカル回帰の影響またはオーバーサイズが主流になってるため、タックが付いてるパンツの方がトレンド感があります。
ちなみに折り方にも種類があり、上記のワンタックの画像は外に折ってるので“アウトタック”、下のツータックの画像が中に折ってるので“インタック”と呼ばれてます。
またタックがないパンツは“ノータック”と呼び、主にカジュアルなパンツに多いデザインです。
ノータックは腰回りに余裕がなく、タイトなパンツを履いてる印象を与えます。スリムパンツやスキニーパンツなどピタっとしたパンツが代表的ですね。
ただ上記でも記したように今はオーバーサイズが主流のため、着こなしによっては時代遅れ感もあるためおすすめはできません。
プリーツとは？
上記のタックと間違われる事が多いのですが、その違いはタックは折り込んでヒダになった部分に対して、プリーツはそのヒダから折り目になって、その折り目がそのまま裾まで付いてる事を指してます。また、その折り目が途中で消えてる場合は”ダーツ”と言います。
パンツに立体感を出すためにつけられた装飾かつ、腰回りに余裕ができ動きやすいメリットもある。
ちなみに女性のプリーツスカートも同じ原理です。
クリースとは？
正確には”センタークリース（センタープレス）”と呼び、パンツの中央折り目のこと。上記で記したプリーツと同じ「ひだ、折り目、畳み目、しわ」の意味です。
プリーツとは呼び名が違うだけだと言ってもいいのですが、クリースには“永久クリース”というのがあります。
特殊な薬剤を使用しプレスしてする事によって折り目を取れにくくする方法もありますが、クリースステッチ加工を施しその折り目にステッチを入れて、半永久的にクリースを残す方法もあります。
このようにセンターの折り目が永久的に入ってると、プレスする手間も省けて綺麗な状態のパンツを保てるのです。
微差こそ大差
という言葉があるように、このちょっとしたパンツの装飾によってシルエットが美しく見えたり、トレンドを表現できたりと、差別化を図る事もできます。
気にしてみてはいかがでしょうか？
今回も最後までご覧いただき有難うございました。