“ニットは素材の種類分けより編み方によって…”
肌寒くなってくると欲しくなるニット素材のトップス。
ですがニットとひとことで言っても様々な種類があります。タートルネックだったりハイゲージだったりなどと…
ニットはデザイン性だったり編み方ひとつで表情を変える事ができます。
今回はそんなメンズニットの種類や編み方、またコーデについてまとめてみました。
ニットとセーターの違いは?
世間ではセーターより何となくオシャレ感があるのでニットと呼んでる風潮がありますが、セーターとニットは実際は同じです。
1本の糸で輪を作りながら編まれた生地のことをニットと呼び、英語では「Knit」となります。つまり編み物をするという意味で、ニットとは編み物全般の事を指す名称です。そのニット生地を使用したアイテムのひとつにセーターがあります。
ニット生地は伸縮性があるのが特徴で、カットソーやジャージーなどにも使われる生地です。
つまりカテゴリー分けすると、ニットの中にセーターなどがある感じです。
・カットソー
・ジャージーetc…
ニットの種類は?
ニット素材は大きく分けて下記の3種類になります。
動物繊維
羊から取れるウールや山羊から取れるカシミヤ、または兎から取れるアンゴラなどが動物繊維のニットです。
基本的に保温性が高く耐久性もあり、高級な素材もあります。
植物繊維
コットンやリネンなどが植物繊維になります。
コットンは肌触りがよく吸収性にも優れていて、ファッションによく使われる素材でもあります。
化学繊維
ウールに近い合成繊維のアクリルや、型崩れしにくいナイロン、また衣類によく使われているポリエステルなどが化学繊維になります。
ニットの編み方
ニットは素材の種類分けより編み方によってジャンル分けされてる方が多いです。
編み方ひとつによって表情が変わるため、コーデに変化を付ける事も可能です。
ハイゲージ
編み目がわからないくらい密に編み込まれたのがハイゲージです。
ゴワゴワせずにシンプルですっきりとしているので色んなコーディネートにも合わせやすい。冬のビズスタイルにも活用できますしフォーマルな装いに取り入れる事もできます。
ローゲージ
凹凸がありざっくりと編まれてるのがローゲージです。
編み模様がくっきりしていて、手編みのような温かみのある風合いを楽しめます。
どちらかというとカジュアルな装いに向いていて、1枚だけでも様になりおしゃれな雰囲気を演出できる。
ミドルゲージ
その中間くらいの編み方がミドルゲージになります。
ハイゲージは糸が細く、網目も細かく薄いのでニット感を出したい時には物足りなさを感じる場合もあります。逆にローゲージはカウチンニットなど糸が太く厚みのあるニットなので主張が強すぎる場合があります。
ミドルゲージは、その中間で適度なボリューム感もありますので着こなしやすい。ただ、見方によってはローゲージにも感じますのでミドルゲージの定義は曖昧。
ケーブル編み、アラン模様
ケーブル編みとは日本名で「縄編み」とも言われている縄の様に編むニットの編み方です。毛糸を棒針編みで目を交差させ、縄のようなねじれた模様を作り立体的に編み、厚みを増して防寒性を高める効果もありまする。
このような編み方を施したニット上の模様を「アラン模様」といいます。
ケーブル編みも大きくジャンル分けすると、ローゲージの一種になります。
ワッフル編み
正式には「サーマルニット」ですが、焼き菓子のワッフルに似ている事からワッフル編みとして認知されてる編み方。
こちらもローゲージで、ざっくりと格子状のブロックのような編み方が特徴のニットです。
リブ編み
袖口やネック部分に使われる事が多いリブ編み。ゴム編みや畔編みなどとも呼ばれてる横編みの一種。
ストライプにも見える縦ラインを強調した編み方なので着痩せ効果もあります。
ニットの襟元
ニットは襟元の形によって、その名称で呼ばれる事も多いです。
クルーネック
首元が丸く詰まった形で、ニットで最もベーシックなデザインです。
1枚でも、レイヤードにしても、インナーにしてもどんな着こなしに取り入れ事もできる万能なニットです。
ハイネック
首に沿って立ち上がったネックラインのこと。折り返しがなくすっきり見えるのが特徴です。
タートルネック
首元が長めに作られたデザイン。二重や三重に折り返して使うため首元を暖かく演出できるのが特徴です。
コーデにさりげない存在感も与えてくれるので、ジャケットのインナーで活用すると上品さが増します。
モックネック
近年見かけるのが多くなったモックネック。正式には”モックタートルネック”といい、”偽物の”または”まがい物の”タートルネックと訳されます。
見せかけのタートルネックとして使われていて、本来はハイネックよりネック部分がちょい長めを指してたのですが、近年流行りのモックネックとはクルーネックよりちょっとだけ高さがあるネックを指してます。(クルーネック以上ハイネック未満)
ニットコーデ今季のトレンドは?
数年前から続いてるオーバーサイズ(ビッグシルエット)は、ニットでも人気が継続中です。
ですが、ダボっとしたニットアイテムは体型を隠せるメリットがありますが、だらしなく、または子供っぽく見えてしまう場合もあります。トップスにオーバーサイズを持ってくる場合はパンツをタイトにしたり、膨張色を使わないようにしたりと”だらしなさを極力出さないように”着こなすのがポイントです。
今回の記事がニットの着こなしの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき有難うございました。